読むこと。書くこと。
書くこと
夏の昼さがりに図書館の座敷から外を眺めた。
石の上で日光浴をしている亀。いつも一人でいるカルガモ。緑が鮮やかな庭。
池の周囲に沿って歩くと橋の下が網状に煌めいている。
柔らかで癒やされる光。
コンクリに反射した水面はキラキラしてずっと見ていられる。
宝石みたいだ。
この景色を覚えていられたらな。
楽に扱える文字があったらな。
そんな願いを持つようになった。
そんなある日、僕はなんとなく記号をつくった。音も意味もない。
心に描くと、景色がついてくる。
記憶ってなんなのか知りたくなった。まず簡単なことからやってみようと思った。
結び目で記憶した人がいたことを知っていて似たようなことができないかなって。
ja.wikipedia.org道から道へ。アパートから出たところに記号を置き、庭を横切り図書館のツリーの前へ。
山に登ってスペアミント畑、親水公園、立体歩道橋、城、また図書館、庭。
うちに帰ってきて連想してみる。うん。景色が見える。
とくに目的に対しては…なんでもなかった。なぜやりたくなったのかもよくわからない。
しかし、ある時気づきがあった。
この試みをするなか、どーしても無理だったプログラミングができるようになっていた。
念じたというかイメージした先の世界がみえるようになっていた。
エディタでスクロールした先を覚えていた。(当時、縦に長いコードを書いていた)
自分の中では大発見だった。 それから何をしたってわけじゃないけど…。
決めた場所で記号の描かれた札を見て景色見る。これが私の書くことだった。
読むこと
今、その記号を読んでみると風景は見えない。そこにはなにもない。
コードが書けるようになって完成したもの
・セルオートマトンのシミュレータ("オニゴッコゲーム"から)
・Dragon Fantasy("魔法の塔"から)
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この post は 2020 Advent Calendar 2020 - Adventar 第11日目の記事として書かれました。
昨日の第10日目は necomimii サンの 買って・使ってよかったもの2020 - ネコミミ新世界 でした。明日の第12日目は marr サンです。お楽しみに。